ドイツの首都、ベルリン。
かつて東と西に大きな壁でわけられていたこの街も、
いまではいろいろな地域から人びとが移り住む、にぎやかなところです。
そんなベルリンの丘の上に、「ちいさなハカセ」クラースがくらしています。
きょうは、クラースをご紹介します!
クラースは、いろいろなものを自分で考えて
つくったり直したりするのが好きな男の子。
キックスケーターを自分で直したり、
レゴブロックで本屋さんの装飾をつくったり、
まるでちいさな「ハカセ」です。
ドイツでは、10才から12才のあいだに
その後の進路を決めることになっています。
クラースは12才。学校では、教科書を丸暗記するような
授業ではなく、自分が興味を持てるものはなにか、
将来なにがしたいかなどを考えるため、
いろいろなことを体験します。
将来のことはまだわからないけれど、
エンジニアのような、機械をつくる仕事に興味があるのだとか。
ふだんは物静かなクラースですが、
気になるものを見つけると、とたんにおしゃべりになります。
いつか、みんながびっくりするような発明をしてしまうかもしれません。
そんなクラースのくらしがよくわかる、
世界のともだち㉜『ドイツ』は、好評発売中です!
身近な「ハカセ」を思いながら、ぜひ読んでみてください!
ドイツってどんな国?
自動車の国
経済大国ドイツの主要産業のひとつでもある自動車。
ガソリン自動車やディーゼルエンジンは、
ドイツ人によって発明されました。
現在もフォルクスワーゲンやアウディ、ポルシェ、
メルセデス・ベンツやBMWなど、日本でも
よく知られる自動車メーカーがたくさんあります。
クラシック大国
古くから音楽がさかんで、ベートーベンや
バッハ、ブラームス、ワグナー、シューマンほか
数おおくの音楽家を排出していることでも有名です。
クラースの住むベルリンには、
「ベルリン・フィルハーモニー」という
大きなコンサートホールもあります。
日本でも意外と使われているドイツ語
「メス」「カルテ」「ギプス」などの医学用語をはじめ、
「アルバイト」「リュックサック」、スキーで使う
「ゲレンデ」や「ストック」などはすべてドイツ語です。
ちなみに、ドイツ語の「Ach so(アッソー)」は
日本語の「あっそう」とおなじ意味なのだとか。
ドイツ出身の有名人
ブルース・ウィリス(俳優。『ダイ・ハード』など)
オトフリート・プロイスラー
(児童文学作家。『大どろぼうホッツェンプロッツ』『クラバート』など)
ミヒャエル・エンデ(児童文学作家。『モモ』『はてしない物語』など)
オリバー・カーン(サッカー選手)
ミハエル・シューマッハ(カーレーサー)
クラウディア・シファー(ファッションモデル)
(写真:新井卓 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)