ともだち紹介

トルコのエブラール

2015/05/27

世界のともだち第2期、最後の巻は『トルコ』です!
トルコの世界遺産、サフランボル旧市街。
ここは、伝統的な木造家屋がのこる歴史ある町です。
きょうは、そんな町にすむ、10才のエブラールという女の子をご紹介します!

エブラールの家は、大きな木造家屋の1階部分。
2階では、お母さんが2年前にひらいたペンションが営まれています。
ペンションの中にはいろいろな色や大きさのトルコじゅうたんが
しかれていて、訪れる人たちを楽しませます。
エブラールも、ベッドメイキングなどのお手伝い。
ときには宿泊しているお客さんといっしょに朝ごはんも食べるのだとか!

トルコでは、多くの人がイスラム教を信仰しています。
エブラールは、2年位前から学校の夏休みや休日に
モスクに通って勉強するようになったのだそうです。
「コーラン」はイスラム教の聖典で、教科書のようなもの。
エブラールは声にだして読んでおぼえます。

モスクの近くには、親戚のおばさんが経営するカフェがあります。
エブラールは、勉強がおわるとそこで友だちとおしゃべりをして、
帰ったらお父さんにコーランの習ったところを披露していました。

自分の世界をもっているエブラール。
休みの日は、大好きなぬいぐるみのリュックをしょって
散歩に出かけたりするんだそうです。
そんなエブラールの暮らしがよくわかる、世界のともだち㉔『トルコ』は好評発売中です!
トルコはごはんもとってもおいしそうなので、
ぜひお手にとって眺めてみてください~!

トルコ トルコってどんな国?

東西文明の十字路
トルコはアジアとヨーロッパの2つの地域にまたがって
位置している、めずらしい国です。
そのため、西洋と東洋の文化をあわせもつ、
独自の文化がめばえています。

世界まれにみる親日国家
トルコは親日国としてもしられています。
たとえば、トルコと日本のつながりに、
1890年の「エルトゥールル号遭難事件」というできごとがあります。
当時、遭難した船に乗っていたトルコ人を助けた和歌山県の串本町には、
トルコ文化教会という団体が設立されており、
いまもトルコとの交流を深めているそうです。

世界三大料理のひとつ
じつは、トルコ料理は中華料理、フランス料理とともに
「世界三大料理」のひとつとして親しまれてきました。
(本の中でも、おいしそうな料理がたくさん登場します)
ただし、近年ではその他の料理の人気もでてきたため、
「何を三大料理とするか」という議論はつねに活発なのだとか。

トルコ出身の有名人
ムスタファ・ケマル・アタテュルク(トルコ建国の父)
オルハン・パムク(作家。2006年、トルコ人初のノーベル文学賞受賞)
アフメト・エルテギュン(米国アトランティックレコードの創始者)
ナーズム・ヒクメット(詩人。「死んだ女の子」など)
ファジル・サイ(ピアニスト、作曲家)

(写真:林典子 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

  • チェック