ともだち紹介

パレスチナのルールデス

2014/11/10

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地、エルサレム。
歴史的なたてものや、有名な教会がたちならぶこの町で、
11歳のルールデスは、お父さんとお母さんと弟と一緒にくらしています。
きょうは、ルールデスの暮らしをご紹介します!

ルールデスは、しっかりものの女の子で、クラスのリーダー。
勉強がとくいで、彼女のまわりにはいつも、クラスメイトたちがあつまっています。
とくいなフランス語の授業では、いちばんに手を上げて
問題にこたえていました。かっこいい!

敬虔なキリスト教徒であるルールデスは、
大きなお祭りがあるときや、家族の記念日など、
聖墳墓教会をおとずれて、お祈りをします。

ここはイエス・キリストがローマ人たちにとらえられ、
最後に十字架にかけられた、といわれている教会。
教会は、いつもたくさんの人でにぎわっていました。

将来は洋服のデザイナーになりたいというルールデス。
しっかりもののルールデスなら、夢をかなえる日も遠くなさそうです。
そんなルールデスの暮らしがよくわかる、
世界のともだち⑱『パレスチナ』は好評発売中です!
さまざまな問題をかかえるこの土地に暮らす人々の、
ふだんの姿を知ることができる、貴重な本だと思います。
⑰『イスラエル』とあわせて、ぜひ読んでみてください!

パレスチナ パレスチナってどんなところ?

パレスチナは、正確にはイスラエルの占領下にある「パレスチナ自治区」という地域です。
いまは、内陸にあるヨルダン川西岸地区と、地中海側のガザ地区のふたつにわかれていて
とくにガザ地区では、イスラエルとの衝突がいまでもくりかえしおこっています。

オリーブの産地
東地中海地域はオリーブの原産地で、
古くからオリーブが栽培されてきました。
とりわけヨルダン川西岸地域でとれるオリーブが良質で、
この地域のオリーブオイルを飲むことは、黄金を飲むようなものだ、
なんて言われてきたそうです。

エルサレム
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教の聖地で、
キリスト教の聖地「聖墳墓教会」と、イスラム教の聖地「岩のドーム」、
それからユダヤ教の聖地「嘆きの壁」があります。
しかもそれぞれの聖地が徒歩10分圏内にあり、世界的観光地になっています。

ベツレヘム
イエス・キリストの生誕地として知られるベツレヘム。
ここには聖誕教会があり、多くのキリスト教徒が訪れます。
クリスマスの祝祭は3つの異なる期間にとりおこなわれていて、
一番遅いアルメニア正教会では1月18日から祝うそうです。

パレスチナにゆかりのある有名人
エドワード・サイード(文学研究者)

(写真:村田信一 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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