ともだち紹介

フィンランドのカオリ

2013/12/11

サンタクロースのふるさととしても有名なフィンランド。
8才のカオリは、首都ヘルシンキの郊外にあるラスティラという町にすんでいます。
「世界のともだち」4冊めは、『フィンランド』です。

カオリのおじいちゃんは、44年前にフィンランドへやってきた日本人。
カオリの両親は、おじいちゃんと相談して、「カオリ(薫)」という伝統的な、
フィンランドの人でも呼びやすい日本語の名前に決めたそうです。
ちなみに弟たちの名前は、「タロ」と「ジロ」
みんなすてきな名前!

フィンランドの人たちにとって、クリスマスは特別な日。
(日本の子どもたちにとっても、特別ですけどね!)
12月にはいると、サンタクロースに手紙をかいたり、
クリスマスカードをおくったり、親戚や友達へのプレゼントの準備や
ツリーのかざりつけに大いそがしです。
イブの夜、カオリ、タロとジロ、いとこたちは
サンタクロースがいつ来るのかが気になって、
ずっと窓にはりついて外を見ていました。

フィンランドの夏はみじかく、ほんとうに暑い時期は3週間くらいしかないそうです。
日本の永遠につづくかに思える長い夏を思い出すと、とてもうらやましい……ですが、
フィンランドの冬はマイナス20度を超えるきびしいものなので、そうもいっていられません。
2ヶ月半の夏休みの間、カオリたち家族は庭でバーベキューをしたり、
無人島に行ったりピクニックにでかけたりして、みじかい夏を満喫します。

元気いっぱいのカオリの写真はどれも楽しそうで、
いっしょに遊んでいるみたいな気分になります。
そんなカオリと家族の暮らしがよくわかる④『フィンランド』は、12月発売です!

フィンランド フィンランドってどんな国?

世界で一番コーヒーを飲む国
平均して1日なんと4~5杯のコーヒーを毎日飲んでいるそうです。
1年を通して寒い季節がほとんどなので、飲みたくなるのもうなずけます。
フィンランドで親しまれているコーヒーは、酸味のある浅煎りのものが多いんだとか。

フィンランド語と日本語は似ている?
発音は似ているけど、意味がまったく違う……ということばがたくさんあります。
たとえば、「カニ」はウサギで「シカ」はブタ、
「スシ」はオオカミ、「クルクルパ」は許可証……などなど。
なんだか、ややこしいです。

ヘンな世界大会がいっぱい
サウナ耐久世界選手権、嫁担ぎ世界選手権、携帯電話投げコンテスト、
芝刈り世界選手権、蚊叩き世界選手権、国際雪合戦……
これ、全部フィンランドで開催されている世界大会です。

そして日本でも有名な「エアギター世界選手権」も、じつはフィンランド発祥。
フィンランドは「ヘヴィメタル」が世界でもっとも盛んな国でもありますが(意外!)、
なんとなく通じるものを感じます。

フィンランド出身の有名人
ヤンネ・アホネン(スキージャンプ選手)
トーベ・ヤンソン(画家、作家。『ムーミン』の作者)
キミ・ライコネン(F1ドライバー)
シモ・ヘイヘ(史上最強のスナイパー)

(写真:松岡一哲 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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