日本のおとなり、なにかとライバルになることも多い国、韓国。
「世界のともだち」２巻目は、『韓国』です。
主人公は、首都ソウルの下町にすむピョンジュン。さて、どんな子なんでしょう？

ピョンジュンが生まれたのは2002年。
日韓ワールドカップが開催された年です。
２つの国が協力して開催した、歴史に残る大会でした。
ソウル近郊にあるワールドカップスタジアムへとつづく
「ワールドカップストリート」のちかくに、ピョンジュンの家はあります。

平地のすくないソウルでは、
20階以上もある高層住宅でくらす人もめずらしくないのですが、
ピョンジュンの家は４階建てと比較的低め。
日本の家とちがうのは、キムチ用の冷蔵庫があること！
中には１年分のキムチが入っていて、
いつでも食べられるようになっているのです。

ピアノ、ロボット工作、サッカー、囲碁、マジック。
じつはこれ、ぜんぶピョンジュンがやっている習い事。
2012年に小中学校が完全週休２日制になってから、
学校が運営する土曜日の習い事が盛んになったんだそうです。
そんなにあったら遊ぶ時間もないんじゃ……という勝手な心配をよそに、
ピョンジュンはまた新しくスポーツの習い事をはじめようと思っているんだとか。すごい！

ピョンジュンは妹たちからすごく慕われていて、
家の中ではふたりの妹のうちどちらかにいつも追いかけられていたそうです。
きっと、いろんなことができる、自慢のお兄ちゃんなんだろうな、と思いました。
そんなピョンジュンの毎日がつまった②『韓国』は12月発売です。

韓国ってどんな国？

日本を行き来する旅行客の数、世界一！
飛行機に乗ると２時間程度で行ける、ということもあり、
韓国は日本との間でもっとも多くの旅行客が行き来する国です。
日本にいても道端で韓国語を耳にする……なんてことも増えてきたので、
いくつか韓国語の会話をおぼえておくと、仲良くなれるかもしれません。

「０歳」がない
「満年齢」で数える日本とはちがって、韓国では年齢を「数え年」で数えます。
なので、生まれたての赤ちゃんは１歳となり、はじめて迎える元旦で２歳になります。
日本でも七五三などの行事のときは数え年を基準にしますが、
公的に使用しているのは世界的にもめずらしいのだとか。

意外とシンプルなハングル
一見難しい暗号に見えるハングル文字ですが、じつは意外とカンタンなんです。
ハングルは母音と子音のパーツを組み合わせてできていて、
そのパーツの数はぜんぶで16個。
英語のアルファベットは27字、ひらがなは46字、
漢字なんて小学校で習うものだけで約1000字（！）ですから、
世界でいちばんスマートな言語といえるかもしれませんね。

韓国出身の有名人
キム・ヨナ（フィギュアスケート選手）
パク・チソン（サッカー選手）
ソン・ガンホ（俳優）

（写真：裵昭　イラスト：鈴木千佳子　文：編集部 丸本）