田所翔太は、小学五年生。サッカー大好きの歴史オタクだ。妹の里子とお母さんのおつかいでスーパーマーケットに行った帰り、緑色の光とともに戦時中の日本にタイムスリップしてしまう。昭和にあこがれていた翔太だったが、実際の生活は、想像をはるかにこえる過酷なものだった。翔太と理子は、この困難をのりこえることができるのか。そして、二人の運命やいかに。「いま、自分が生きている時代を、胸をはって生きていこう」
という作者のメッセージが強烈に伝わる長編作品。
東京都出身。千葉県内の小学校教員として勤務した後、執筆生活に入る。創作、ノンフィクション、評論、教育書と幅広く執筆し、講演活動も行っている。主な作品に、『かけぬけて春』『河を歩いた夏』『ロード』「国語おもしろ発見クラブ」シリーズなど。またノンフィクションの作品に『父と娘の日本横断』『いのちを伝えて』『ゴジラ誕生物語』などがある。日本児童文学者協会、日本ペンクラブ会員。
デザイナーとして、HBスタジオに勤務した後、フリーのイラストレーターに。書籍・雑誌の装画、連載小説の挿絵など、幅広く手がける。JAGDA会員。