庭を作るのが仕事の庭師のおじさん。あるとき、1枚の写真を見つけます。そこには同じく庭師だったお父さんと不思議な植物でいっぱいの庭が写っていました。それ以来、その庭のことが頭からはなれなくなってしまったおじさんですが……。同じ仕事を持つ父と息子のあいだにながれるおもいをふんわりと描きます。子どもの頃の夢への気持ちがしみこんでくるようによみがえる、じっくりよみこめる絵本。
1951年奈良県生まれ。おもな著作に『ワニくんのおおきなあし』ほかワニくんシリーズ、『ずぶろく園』、『おくりもの』『ひるねむし』『りょうりちょうがしごとをやめたわけ』『かいじゅうポヨ~ン』など、多数ある。
新聞の「こどもライブラリー」の欄にこの本が紹介されていました。表紙がすてきだったし題名が「ほんのにわ」でちょっと「?」だったのでさっそく買ってみました。庭いじりが好きな私にはお気に入りの一冊になりました。庭には思い出がたくさんあります。(71歳)
亡くなった人の愛が温かく伝わってきました。絵のタッチも優しく、文も端的でわかりやすく、小さいときから大人になってもずっと大切にできそうな本だと思います。しみじみ後から伝わっていくような遥かなときを感じさせてくれると思います。うちの娘たちもすぐ大きくなり、想像の世界が広がる時期にたくさん読んであげます! いつか私がいなくなったとしても、この本を子どもたちに選んだ気持ちが、そっと届くといいなと思います。買ってよかったです。(1歳・お母さまより)
この本を読んで亡くなった父のことを思い出しました。父も職人だったので、父の作ったものに会いたくなりました。(50代)