「料理なんてやっぱりむり、だれか、たすけて……。」
そんなあなたのためのとくべつな本、
それがこの『料理しなんしょ』です。
(しなんしょ:指南書とは、いろいろなことを教えてくれる本のこと)
なにもできなくても、だいじょうぶ。
おゆをわかすところから、
1か月ずつすすんでいけば、
12月にはパーティができるうでまえに!
たのしくおいしい、料理のおはなしです。
ひとりで留守番をしていた子どもの頃、このまま誰も帰ってこなかったら、どうしよう、と想像して、怖くなったことがあります。
きっとこのまま、おなかがへって動けなくなるんだ、と。
そんなときに、たとえば自分でお茶がいれられたら、たまごがゆでられたら、
いえいえ、実際にやらなくても、方法を知っているだけで
ちょっと心強いのではないでしょうか。
この本は、作者と編集者の子どもの頃の留守番の思い出、そんなときにこんなことを知っていたらよかったのに、という思いから生まれました。
やり方を知っているだけで心強いし、自分でできるようになれば、たのしみも広がります。
お湯をわかして、お茶を入れるという、はじめの一歩から始まり
指南役はヤモリとイモリという変わり種の料理のおはなし、
楽しんでいただければ幸いです。