神社の娘。男まさりで正義感のつよい性格で、祖父の佐一郎から指導をうけている古武術・星芒一心流(せいぼういっしんりゅう)の達人。生まれる前に父親の真和(まさかず)を事故で亡くし、母親と祖父、叔父の真行(まさゆき)の4人暮らし。小学5年生。
こいつって、お化け、こわいんだぜ。マジでチビるくらいビビるんだぜ。強そうなのにな。バカだろ。頭わりいし。なんも考えてねえし。バカだろ。あんなに強くなけりゃ生きてる意味ねーよな。道着きてると、ちょっとカッコよく見えるけど、顔もいいけどな、ムダだぜ、バカだからな。
(礼生)
千里のいとこ。生きものが大好きで、おだやかな性格。幼いときに母親が突然いなくなってしまい、父親の真典(まさのり)と2人で暮らす。千里とは家もとなりで、たびたび行き来し、きょうだいのように暮らしている。
ウチのビビリ犬とか、ワル猫とか、チョーチョーかわいがってる。もう、ハジもハットも、飼い主って、ぜったい星ちゃんだよね。ハジたちと本気でしゃべってるし。そのへんの虫とかにも話しかけてるよ。だから、いちばんおどろかなかったな、星ちゃんの力のことがさ。(千里)
白烏神社の近くに住む、千里と星司のおさななじみ。やさしくて少し気弱な性格で、むかしから千里に守ってもらっている。星司のことが好き。
筒井さんは、クラスの女子でいちばんやさしいと思う。おれにガンバレとか言ってくれるの、筒井さんだけだし。本をよく読むから、おれより、言葉や漢字をたくさん知ってるだろうな。国語じゃ勝てないかも。あのことで、いちばんたいへんなのは、筒井さんだから、かわいそうだなって思うけど、すごいがんばってる。意外とがんばりやなんだな。(数斗)
千里の宿敵。いくつもの武道を習っている。親がPTA会長で、クラスのボス的な存在だが、母親の選ぶビジュアル系の洋服を着なくてはいけないことをいやがっている。
もうね、毎朝、教室で礼生サマのお洋服を見るのが、あたしの生きがい。いつも、ばっちりキメちゃってくれてるし、まあ、ビミョーににあわないし(ワラ。あんまりエラそうにしてると、今に天バツくだるよ。てか、男子はダメだから、神様がやらなければ女子がやっちゃうー? 礼生サマへのバ・ツ!(有沙)
スートとも呼ばれる。両親が多忙で、駄菓子屋を営む祖母と暮らす。数学・物理に関しては天才的な頭脳をもっているが、運動は大の苦手。祖母は白烏神社の氏子総代五人衆のうちの1人。
スートは、世界一の天才だけどさ、たぶんね、まちがいなくね。でも、スートのすごいとこは、そこじゃないんだよね。心がおれないのさ。ポキッていかないんだ。まっすぐなの。だれにも曲げられないんだ。おれ、めっちゃ尊敬してるさ。サイトウさんも、スートのこと、大好きなんだよ。好きな犬と好きな友だちが、好き同士って、うれしいね。(星司)
クラスのどの女子グループにも入っていないが、ファッション・リーダーとして一目おかれているおしゃれな女子。クールできつい性格。
すごいオシャレだし、言うこととか、することとか、ぜんぶカッコイイし。わたしなんか、ぜんぜんバカにされてると思う。おなじ年とか、ぜんぜん思えないし。ほんとは、しゃべったりするのもコワイ人だったけど、いろいろあって、いっしょにいるようになって、ちょっとこわくなくなったかな。有沙と千里がいれば、礼生にも勝てそう。(美音)