ともだち紹介

ブータンのリクソル

2015/02/04

ブータンの山奥にある、のどかで美しい町、パロ。
200年前に建てられたという伝統的な家に、
ちょっとおてんばな8才のリクソルが住んでいます。
きょうは、ブータンのリクソルをご紹介します!

リクソルは自然の中で遊ぶのが何よりも大好き。
秘密基地をつくったり、木に登ったり、じぶんで色々な遊びを
つくりだしながら元気いっぱいに遊びまわっています。

おなかがすいたら、家のちかくに生えている
モモの木から実をもぎとってがぶり!
こんなことができるのも、自然にかこまれた
ブータンの暮らしならではです。

そんなおてんばなリクソルですが、じつは学校の成績は
いつもクラスで3番以内に入る勉強家。
そとで遊んでいた姿と一変、授業中は
真剣なまなざしで黒板をみつめます。
英語が大好きで、将来は英語の先生になりたいのだそうです。

家では5頭の牛を飼っていて、えさやりや乳しぼりにおおいそがしです。
しぼった牛乳はチーズやバターにして食べますが、
もちろんこの作業も自分たちで行ないます。

約2エーカーもあるという田んぼの世話もたいへんな仕事です。
いそがしい時期には、おばあさんとお母さんを中心に、
親戚のみんなにも手伝ってもらって作業をします。
リクソルは、田んぼのどろに足をとられながらも、一生懸命作業をしていました。

元気いっぱいで、いろいろな表情を見せるリクソル。
どんなお姉さんになるのか、いまからとてもたのしみです。
そんなリクソルとブータンの暮らしがよくわかる、
世界のともだち㉑『ブータン』は、好評発売中です!
ぜひ本を手にとってご覧になってみてください!

ブータン ブータンってどんな国?

幸せの国
ブータンは、経済を重視する国民総生産(GDP)よりも、
国民の幸福の度合いで国の豊かさをはかる国民総幸福量(GNH)を
大切にしていることで有名です。
国が国民の幸福の実現のために努力することは、
憲法にも書かれています。

気候の地域差のはげしい国
ブータンはヒマラヤの南面山麓に位置しており、
もっとも標高の高いガンカ・プンスム山は7541m、
最もひくいところでは200mほどと、地域ごとの標高差がはげしい地理にあります。
そのため、地域によってツンドラ気候・モンスーン気候・亜熱帯性気候と
大きく気候がことなります。

世界初の禁煙国家
2004年12月より、環境保護と仏教教義的な背景から、
たばこの販売が禁止されました。
国外から持ちこむことは可能ですが、
その際はなんと200%の関税がかけられるそうです……

ブータンゆかりの有名人
グル・リンポチェ(チベット密教の開祖)
ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク夫妻(現国王)
ジグミ・シンゲ・ワンチュク(前国王)
西岡京治(農業指導者、植物学者。「ブータン農業の父」といわれる)

(写真:齋藤亮一 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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