ともだち紹介

ケニアのアティエノ

2014/02/05

ケニア西部にある、世界で3番目に大きな湖、ビクトリア湖のほとりに、
12才のアティエノが暮らしています。
「世界のともだち」8巻目は『ケニア』です!

この地域に住むルオ族の人びとは、生まれたときの
時間や状況から子どもの名前を決めるそうです。
「アティエノ」という名前は、「夜に生まれた女の子」という意味。
取材した桜木奈央子さんは「アオコ(外で生まれた女の子)」という名前をもらっていました。

12才ぐらいになると、大人と同じことがひととおりできるようになります。
アティエノもお母さんやお姉ちゃんがやるのを見ながら、
まきを拾ってきたり、そうじや料理のおてつだい。

中でもいちばんたいへんなのは、力の強い牛たちの世話!
大切な財産となるので、逃げられないよう、しっかりとつなを握ります。
「最近やっと牛がいうことをきいてくれるようになった」とアティエノ。
ルーマニアのアナ・マリアも、めす牛フロリカの世話をしていましたね。

教会に行く日曜日の朝、アティエノはわくわくして、ふだんより早く目がさめます。
「いろんなことを知ることができるから、教会が大好き 」なんだそう。
村の人びとが協力して建てた手作りの教会には、毎週たくさんの人びとがあつまります。

好奇心旺盛なアティエノは、「将来は先生か女子サッカーの選手になりたい」と
いっていたのに、取材を終えると「フォトグラファーになって
写真を撮りながら世界中を旅したい!」と目を輝かせていました。
いつかアティエノが日本の子どもを写真に撮る日がくるかもしれませんね。

そんな明るく活発なアティエノが主人公の、世界のともだち⑧『ケニア』は、2月上旬の発売です!
今回は紹介しきれなかった、食事や村のイベントのようすもお楽しみに!

ケニア ケニアってどんな国?

世界で3番目に大きな湖
冒頭でも触れましたが、世界3位の面積を誇るビクトリア湖、
琵琶湖およそ100個分もの大きさがあるんです!
…わかりにくい方のために例えを変えると、九州がおよそ2個分!
ぱっと見、海らしいです。

世界一の視力をもつ男
2013年に放送されたTV番組では、マサイ族のキヴァンさんが
「世界一の視力をもつ男」として紹介されました。
その視力なんと11.0!
およそ2キロ先の検査記号(ランドルト環)が見えるらしいです…おそろしや…。

世界有数のおいしいコーヒー豆の産地
なんとなく暑いイメージのあるケニアですが、
首都ナイロビから東へ50kmほどいったところにあるキアンブ地域は
標高1600mにあり、年間をとおして涼しい!
おまけに雨はよく降り、水はけの良い赤土のロームが広がっているという好条件から、
フルーティーでおいしいコーヒー豆がたくさんとれるそうです。

ケニア出身の有名人
モハメド・アミン(写真家、ジャーナリスト。エチオピア大飢饉をテーマにした作品で有名)
サムエル・ワンジル(マラソン選手。北京オリンピックで金メダル)
エリック・ワイナイナ(マラソン選手。シドニーオリンピックで銀メダル)
ロバート・ワンギラ(プロボクサー。ケニア唯一の陸上競技以外での金メダリスト)

(写真:桜木奈央子 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

  • チェック