編集部より

東京子ども図書館の本棚で(後編)

2014/07/09

きょうのブログは東京子ども図書館の図書館員・清水千秋さんのインタビューの後編です。
「世界のともだち」シリーズの感想をうかがいました!
前編はこちらへ。


——
「世界のともだち」を読んで、
行ってみたいなと思った国があったら教えてください。

「ケニア」も「フィンランド」も「ネパール」も、「バングラデシュ」にも行ってみたいと思いましたが、ひとつに絞るとすれば、「モンゴル」でしょうか。主人公の12才のバタナーくんは、草原では家畜の世話に薪割りと大人と同等に働き、一方で、学校のある時期になると妹とともに都市で暮らし、インターネットにテレビゲームと日本の子どもたちと変わりがないように見えました。そういった対照的な生活の様子をのぞいてみたいというのと、大草原を駆け抜ける競馬を、いつか自分の目で見てみたいと思いました。

——どんな子に、どんなふうにおすすめしたいですか?

年齢の低い子どもは、知識を物語として語ってもらうのが、とても自然で分かりやすいようです。
ひとりの子どもに焦点を当てて、生活の様子を伝えるこのシリーズは、物語のように読めるので、「物語を読むのは好きだけれど、ノンフィクションは苦手……」というような子にも、積極的にすすめていきたいです。逆に、物語が苦手な子にも、このような本をきっかけに、物語の世界に入ってもらうのもよいのではないかと思います。
旧シリーズにはあった「日本」の刊行もリクエストしたいです。

12か国の中から、行ってみたい国として、モンゴルを選ばれた清水さん。
図書館へくる子どもたちはどの国に行ってみたいと言うかなーときいてみたくなりました。
東京子ども図書館では、貸し出しカウンターの右側に
「世界のともだち」シリーズが置かれています。
図書館へいらっしゃるときはぜひ見てみてください!

東京子ども図書館
〒165-0023 東京都中野区江原町1丁目19−10
☎03-3565-7711 くわしい情報はこちらへ

「世界のともだち」シリーズのことは、機関誌「こどもとしょかん」の2014年春号でも、
『ケニア』を中心に紹介していただきました。

荻窪には、改装工事を終えたばかりの東京子ども図書館の分館もあり、
こちらにも「世界のともだち」シリーズが近々ならぶそうです。
この分館は、もともと、石井桃子さんの自宅で、
子どもたちのための図書室としてひらいていた
「かつら文庫」を引きついだ場所。
こちらでは、図書館員の方にじっくり文庫を案内してもらえる
おとなのための公開日もあり、おすすめです!

かつら文庫 東京都杉並区荻窪3-37-11
☎ 03−3565−7711
(問い合わせは東京子ども図書館まで)
くわしい情報はこちらへ

以上、さまざまな場所で展開している、「世界のともだち」シリーズのお話でした!

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