大気にみなぎる光と気配、風景の力を描く荒井良二のあらたな傑作!

あさになったのでまどをあけますよ『あさになったので まどをあけますよ』荒井良二/作

––––あさになったので まどをあけますよ

––––やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる だから ぼくは ここがすき

山間のちいさな村や、たくさんの人々と車が行き交うにぎやかな街、色とりどりの植物が生い茂る土地。それぞれの場所で、朝をむかえた子どもたちが、あたらしい一日のはじまりに窓をあけます。

朝、めざめて窓をあける、という何気ない日常と、窓の外に広がるあたりまえの風景。けれども、その日常のくりかえしの中にこそ、生きるよろこび、そしてたしかな希望があることを、そっと気づかせてくれる一冊です。

<担当編集者より>
2011年は、わたしたち1人1人にとって忘れられない年になりました。日々を暮らしていくということについて、多くの方があらためてさまざまな思いをめぐらせたのではないでしょうか。この夏、荒井良二さんは、被災地の方々と一緒に取り組むワークショップのために、東北地方沿岸部の町を訪ねる旅を繰り返しました。そして、思いをこめて1冊の絵本を描き上げました。美しい絵本です。この絵本の美しさにこめられたポジティブな力がどうぞ読者のみなさんに届きますように。

あさになったのでまどをあけますよ 見開き

 

著者紹介
荒井良二:1956年山形県生まれ。『ルフランルフラン』により日本絵本賞を、『たいようオルガン』によりJBBY賞を受賞するほか、ボローニャ国際児童図書展特別賞、小学館児童出版文化賞、講談社出版文化賞絵本賞など受賞多数。2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。主な絵本に『バスにのって』『スースーとネルネル』『はっぴぃさん』『きょうというひ』『えほんのこども』『うちゅうたまご』『モケモケ』などがあり、その他に作品集『metaめた』、マンガ『ホソミチくん』なども刊行している。