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「おれたち、ともだち!」絵本 9
きになる ともだち

きになる ともだち

作:内田麟太郎
絵:降矢なな

キツネがつれてきたキュートなともだちヤマネ。オオカミは気になって、しかたありません。ともだちだから、気になるのかな?

サイズ(判型)
25cm×21cm
ページ数
32ページ
発売日
2008年 09月
ISBN
978-4-03-232300-9
Cコード
C8793
NDC
726

定価: ¥1,080

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メッセージ・感想

著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

 さりげなくだったのか、意図的だったのか。編集者のKさんが「ヤマネ、もったいないですよねえ」と、おっしゃった。
 ヤマネは、このシリーズの『あいつもともだち』と『ともだちおまじない』に、脇役ともいえないチョイ役で出ている。
「そうですねえ」
 うなずきながら、わたしはその謎掛けの意図を理解できず、脳味噌をしきりにゆらした。『ともだちおまじない』も、Kさんのさりげないような、そうでないような、一言から始まっている。
「内田さん、つぎは川柳で書いてください」
「だめです」
 川柳を書いたことがないわたしは即座にお断りした。それがどうなって、ああなって、こうなったのか……。気がつけば『ともだちおまじない』は世に出ていた。不思議である。
 ヤマネ、ヤマネ、ヤマネ……。
 わたしはヤマネの名前を何度もくり返した。オオカミが浮かんできた。そういえばオオカミはヤマネに……だったような気もする。
 でも、気もするだけでは、物語は書き出せない。背中をポンと押してくれる、なにかが足りないのだ。ユーモアでしょうか。
 それで、わたしはさらにくり返した。
 ヤマネ、ヤマネ、ヤマネ……。
 するとどうだろう。
 ヤマネ、ヤマネ、ヤマネ……が、ヤマネ、ヤマネ、ヤマネ、やまねえ、になった。
 雨が「やまねえ」。
 それが、かくもすてきな絵本になったのは、ひとえに降矢ななさんの魔術である。
 そういえば、わたしはKさんの魔術にかかっていたのだろうか。いや、きっとそうにちがいない。昨日も、Kさんは「降矢さんはタヌキがお好きなようですよ」と、さりげなくささやかれた。
 運命は、さりげない出会いに隠れているようである。(内田麟太郎)

 

内田麟太郎

内田麟太郎

1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』で絵本にっぽん賞受賞、『がたごとがたごと』『すやすやタヌキがねていたら』で日本絵本賞受賞、『うそつきのつき』で小学館児童出版文化賞受賞。詩集『ぼくたちはな く』で三越左千夫少年詩賞受賞。ほかの主な作品は「ワニぼう」シリーズ、『十二支のおはなし』、「おれたち、ともだち!」シリーズなど多数。

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降矢なな

降矢なな

1961年東京生まれ。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ。和洋両方の味を合わせ持った独特の画風。主な作品に『めっきら もっきらどおんどん』『きょだいなきょだいな』『おっきょちゃんとかっぱ』『まゆとりゅう』『いそっぷのおはなし』、「おれたち、ともだち!」シリーズなど多数。

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