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「おれたち、ともだち!」絵本 7
あいつも ともだち

あいつも ともだち

作:内田麟太郎
絵:降矢なな

キツネは、ヘビと冬ごもり前のお別れをしなかったことを気にしています。キツネが友だちについておおいに悩むシリーズ7作目。

サイズ(判型)
25cm×21cm
ページ数
32ページ
発売日
2004年 10月
ISBN
978-4-03-232150-0
Cコード
C8793
NDC
726

定価: ¥1,080

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メッセージ・感想

著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

 子どものころ。

 あこがれのミヨちゃんに「明日、おうち来てね」と地図を渡されました。当日はあいにくの雨でしたが、ミヨちゃんです。雨も風もなんのその、ズボンのすそをまくり、番傘をにぎりしめ、地図の家へ急ぎました。

 ここだろうと訪ねた家はちがっていました。小学生の書いた地図です。横なぐりの雨にぬれながら途方にくれていると、桑野くんの声がしました。

「内田くん、迎えにきたばい」

 私の頭は、雨の町よりも白くけぶりました。
(なんで、桑野くんが、迎えに来たと?)

 けぶりながらもついて行くしかありません。桑野くんは学年一の秀才でした。ということは私があまり口を利かない人ということです。学校でも彼が近づいてくると、物陰にすっとかくれました。

(おりゃ、勉強ん話はできんもん)

 ミヨちゃんの家に着くと……。知っている顔でいっぱいでした。
(おれだけじゃなかったんだ)

 少年はサビシイノココロにつつまれました。

 でも当時にしてはめずらしいケーキに紅茶。歌と、おしゃべりもはずんで。気がつくと、私は桑野くんと仲良しになっていました。たがいの腹をつつきながら笑いころげたり。あの日のことを思い出すと……。ミヨちゃんの声が聞こえてきます。

「えー、ともだちやです。ともだちは いりませんか」
 きのうも、その桑野くんから電話がありました。
「麟ちゃん、元気ね」
 私はこころのなかで、
「あいつもともだち、かァ」とつぶやきました。(内田麟太郎)

 

内田麟太郎

内田麟太郎

1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』で絵本にっぽん賞受賞、『がたごとがたごと』『すやすやタヌキがねていたら』で日本絵本賞受賞、『うそつきのつき』で小学館児童出版文化賞受賞。詩集『ぼくたちはな く』で三越左千夫少年詩賞受賞。ほかの主な作品は「ワニぼう」シリーズ、『十二支のおはなし』、「おれたち、ともだち!」シリーズなど多数。

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降矢なな

降矢なな

1961年東京生まれ。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ。和洋両方の味を合わせ持った独特の画風。主な作品に『めっきら もっきらどおんどん』『きょだいなきょだいな』『おっきょちゃんとかっぱ』『まゆとりゅう』『いそっぷのおはなし』、「おれたち、ともだち!」シリーズなど多数。

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