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偕成社ワンダーランド
蒼路の旅人

蒼路の旅人

作:上橋菜穂子
絵:佐竹美保

チャグム皇太子は新ヨゴ皇国を救うため、罠と知りながら、祖父とともに海軍を率いてサンガル王国にむかう。守り人シリーズ外伝。

受賞歴
厚生省中央児童福祉審議会・推薦文化財
日本図書館協会選定図書
サイズ(判型)
22cm×16cm
ページ数
366ページ
発売日
2005年 04月
ISBN
978-4-03-540310-4
Cコード
C8393
NDC
913

定価: ¥1,620

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メッセージ・感想

著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

 のっけから、ラスト・シーンのお話で恐縮ですが、『蒼路の旅人』を読んでくださった方は、きっと、「え? これで終わり?」と思われたのではないでしょうか。
 あとがきにも書きましたが、「あれで終わり」ではありません。『蒼路の旅人』は大きな物語へとつながっていく、たいせつな、船出の物語のつもりで書きました。
 これまで『守り人』『旅人』シリーズでは、一応、一冊(あるいは上下巻)で終わる物語を書いてきたのですが、たぶん『虚空の旅人』を書いたあたりから、私のなかで、大きな物語がうごきだしてしまったのだと思います。
物語というのは不思議なもので、書くうちに、主人公たちに、どんどん魅かれていくということがあります。『虚空の旅人』を書きおえたとき、チャグムという少年の行く先を、もっとしっかりと書いてみたいという思いがわきあがってきたのです。
 シリーズを書きすすむうちに、霞が晴れていくように、バルサやチャグムが生きている世界——新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国、ロタ王国、そして南の大陸の国ぐにが浮びあがり、広大で複雑な世界が歴史をつくりながらうごいていく様がみえはじめました。
 たくさんの人々がそれぞれの思いを抱えながら歴史をつくっていく広大な世界のなかで、北の小国の皇太子に生まれてしまったチャグムが、どう生きていくのか……それを描いてみたくなったのです。
 チャグムの旅路の先は、『守り人』シリーズと溶けあっていきます。
物語がこれからどううごいていくか、実は作者自身にもまだみえていない部分がありますが、先がみえないこの旅を、ともに歩いていただければ、うれしいです。(上橋菜穂子)

 

上橋菜穂子

上橋菜穂子

立教大学博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、現在川村学園女子大学特任教授。『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(前2作とあわせ路傍の石文学賞)『神の守り人<来訪編><帰還編>』(小学館児童出版文化賞)など12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、内外から高い評価を得ている。そのほかの著書に『精霊の木』『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)『獣の奏者』『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)などがある。2002年に巌谷小波文芸賞、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。

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佐竹美保

佐竹美保

デザイン科を卒業後、上京。SF・ファンタジーの分野で多数の作品を手がける。主な仕事に『虚空の旅人』『蒼路の旅人』『不思議を売る男』『宝島』『幽霊の恋人たち』『西遊記』『フランダースの犬』『魔法使いハウルと火の悪魔』『ローワンと魔法の地図』などがある。

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