

日本のたくさんのみなさんが私の絵本を楽しんでくださっているのを知って、とてもうれしく思います。また、郵便や、ウェブサイト経由のメールでいただくお手紙には、とても感謝しています。
私はこれまでに5回、美しい国日本をおとずれました。いずれも胸おどる体験で、たいへん影響を受けました。この思い出は、いつまでもわすれないでしょう。
みなさんは、『はらぺこあおむし』という絵本が生まれたいきさつをごぞんじですか? 1960年代の後半、私の本の編集者アン・ベネデュース女史がまだ出版のきまっていなかった『はらぺこあおむし』のラフスケッチをたずさえて、日本を訪ねました。アンは当時、アメリカでこの本の印刷・製本をひきうけてくれる印刷所をみつけられずにいました。そうしたら、偕成社の当時の社長、今村廣氏(現会長)が、日本で引き受けてくれるところをみつけてくれたのです。
偕成社のこうした惜しみない努力と変わらぬ支援、そして熱意に、私は心から感謝しています。
こうして生まれた『はらぺこあおむし』は、もうすぐ40歳、日本語版は30歳になろうとしています。そして、偕成社は、なんと70歳!
日本中の、そして世界中のあらゆる世代の人々が、これからも私の絵本を楽しんでくれますように。
感謝をこめて
エリック・カール
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ERIC CARLE エリック・カール
1929年アメリカのニューヨーク州、シラキュースに生まれる。両親はドイツ人。6歳の時、両親とともにドイツのシュツットガルトに移住。シュツットガルトの造形美術大学に入学、アメリカ情報センターのポスターデザイナーの職につく。23歳の時、アメリカにもどり、絵本作家レオ・レオーニの紹介でニューヨーク・タイムズのグラフィック・デザイナーとなる。その後、広告代理店のアート・ディレクターを経て、フリーランスのデザイナーとして活躍。1968年に初めての絵本『1,2,3どうぶつえんへ』を刊行、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞する。その後も斬新なアイディアと独特の色づかいによる創作絵本を次々に発表。その作品は世界中の子どもたちに読まれている。2002年エリック・カール絵本美術館をマサチューセッツ州アムハーストに開館。また長年にわたる児童書の貢献により、2003年ローラ・インガルス・ワイルダー賞を受賞した。
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