前回の詩画集『種蒔きもせず』から7年ぶりの新詩画集。63点の詩画に加え、16点のエッセイを収録。静かな暮らしのなかで見えてくる自然や人、そして作者自身を、力強い筆致で詩画(花々の絵に、詩が添えられた絵画作品)に描き、エッセイでつづります。2015年には群馬県みどり市の富弘美術館は開館25周年をむかえ、入場者数も650万人を越えるなど、ながく人々に愛されてきた星野富弘とその作品。累計350万部を越えるシリーズの、待望の新詩画集です。
1946年、群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれる。群馬大学教育学部卒業後、中学校教諭になるが、クラブ活動の指導中に頸髄を損傷、手足の自由を失う。
入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。1979年、前橋で最初の作品展を開催。以後、国内外で「花の詩画展」を開く。1991年、村立・富弘美術館が開館。2005年、新・富弘美術館開館。入館者が五百万人を突破。2006年、群馬県名誉県民として顕彰される。2010年、富弘美術館開館二十周年。現在も詩画や随筆の創作を続けながら、全国で「花の詩画展」を開いている。著書に『新版 愛、深き淵より。』『新編 風の旅』『風の詩』『銀色のあしあと』『たった一度の人生だから』(日野原重明氏との対談)『かぎりなくやさしい花々』『鈴の鳴る道』『速さのちがう時計』『あなたの手のひら』『花よりも小さく』『山の向こうの美術館』など。
星野富弘さんの詩画集は画にも詩にも魂を感じてただただ感動して、毎回楽しみながら読ませていただいています。いつまでもお元気で出版される事を念じています。(65歳)
星野富弘さんの詩画集は、出版されるたびに必ず購入しています。タイトルにもある「足で歩いた頃のこと」は生き生きとした描写で、まるで最近の旅のことが書かれているかのように感じました。星野さんの絵と言葉にはガンバレ!よりも、ちょっとゆっくりしてもいいよと言われている気がします。(50代)
富弘さんの詩画は大好きで新しいのが出るとすぐに買います。画もすてきですが詩がさらにすばらしく一気に読んでしまい、その後ゆっくりと何度も読み返します。気がかりや悩みがあっても少し安らぐのです。富弘さんの詩のような心になれたらいいなあと思います。(80歳)