信楽青年寮に住むダウン症の村田清司さんの絵に、田島征三さんのあたたかい言葉がそえられて誕生した“やさしい詩画集”です。
1952年京都生まれ。ダウン症で心臓が弱い。小・中学校と特殊学級に学ぶ。子どもの頃から絵を描くことが好きだった。1971年、知恵おくれといわれる人々の暮らす信楽青年寮に入寮。陶器を作る仕事や出向作業、紙漉きの仕事を経て、現在は絵を描くことに専念。ユニークで楽しく斬新な絵を多く描いている。
1940年大阪府生まれ。高知県で幼少期をすごす。多摩美術大学図案科卒業。1969年より東京都西多摩郡日の出村(現町)に住み、1998年に伊豆に移住。2009年、新潟県十日町の旧小学校校舎を集落の人たちとともに再生し、小学校をまるごと絵本にした「絵本と木の実の美術館」を開館。ブラティスラヴァ世界絵本原画展、講談社出版文化賞絵本賞、小学館絵画賞、絵本にっぽん賞、日本絵本賞など受賞多数。おもな作品に、絵本『しばてん』『ふきまんぶく』『くさむら』『とべバッタ』『オオカミのおうさま』『ふるやのもり』『ガオ』『モクレンおじさん』『ちからたろう』、エッセイ集『人生のお汁』『絵の中のぼくの村』『森からの手紙』、画文集『いのちを描く』、木の実などを使った作品集『生命の記憶』などがある。